バイオリンを持って遠方に行くときに、飛行機を利用したいときがあります。
車、バス、地下鉄、新幹線などで移動するときは、バイオリンを抱えるか、荷物棚に入れて運べますが、飛行機の場合はたいてい機内に持ち込める大きさが決まっているので、注意が必要です。
航空会社のホームページには、注意事項に楽器の持ち運びについて書かれていることが多いので、事前に確認しておくといいですね。
楽器は、普通の機内持ち込み荷物とは別の基準があることもあります。
今回は、バイオリンの機内持ち込みについて書きたいと思います。
ジェットスター（Jet star）の場合
飛行機
Jet Starでは、機内持ち込みできる楽器の大きさと重さが決まっています。
小型楽器（Jet Starの場合）
ジェットスターのホームページには、以下のような内容が書かれています（2019年8月31日時点）。詳細については、公式のホームページで確認するようにしてくださいね！
| 小型楽器 |
| 最大重量 7kg |
| 最大寸法（高さ×幅×奥行） 85×36×23cm |
| 楽器の収納方法
規定のサイズ・重量の範囲内であれば、頭上の収納棚に入れることができます。 機内の頭上の収納棚に入れる場合、機内持ち込み手荷物の一つとして数えられます。 個数・重量は機内持ち込み手荷物の許容量を超えないように注意しましょう。 |
＊ 規定のサイズ・重量を超える場合は、受託手荷物として預けるか、楽器用の座席を追加で購入します。
一般の機内持ち込み手荷物（Jet Starの場合）
キャリーケース
★ エコノミークラス
合計7kgまで。
キャリーケースなどの手荷物1個とハンドバッグなどの荷物1個の計2個です。
一般の荷物の場合、キャリーケースなどは、56×36×23cmの範囲内のサイズとあります。
小型楽器を持ち込む場合、楽器のケースで荷物1個分、もう一つのハンドバッグなどの荷物と合わせて7kgまで、機内に持ち込めます。
バイオリンなどの小型楽器は、高さが85cmまでOKだとあるのは、楽器の場合には特別に認められているようです。
小さめのバイオリンケースだとギリギリ小型楽器の大きさのサイズに収まります。
機内持ち込みには、楽器も合わせて7kg、荷物2個までなので注意が必要です。
いずれにしても、チェックインの時に楽器を機内に持ち込めるか確認するといいでしょう。
★ ビジネスクラス
機内には、合計14kgまで。
キャリーケースなどの荷物2個と、ハンドバッグなど1個の計3個まで。一個あたりの重量は7kgまで。
Jet Starを利用してみました
ジェットスターの国内線で、バイオリンを機内持ち込みにしてもらえました。
バイオリンケースが約3kgあったので、その他の荷物を4kg以内にしました。
ほかに預ける荷物があったので、チェックインカウンターで、楽器を機内持ち込みできるか質問すると、OKが出ました。
「頭上の収納棚に入れてください」
と言われました。
長さや重さを計ってからOKが出たので、基準の範囲内にしておくと、スムーズな旅ができると思います。
日本航空（JAL）の場合
飛行機
JALのホームページによると、バイオリンを運ぶためのケースを貸してもらえるようです。（2020年5月確認時点）
- 数に限りがあるため、ご用意できない場合もございます。
- コードシェア便ご利用時は対象外です。
という注意事項もありましたので、利用する前に、ご自身でもJALの公式ホームページ等で確認してみてください。また、小型楽器用のケース貸し出しの事前予約は行っていないようです。
（コントラバスなどの大型楽器用のケースの貸し出しには、事前に予約が必要なようです。
楽器ケースの3辺の合計が115cm（小型機は100cm）以内の場合
機内
ケースの3辺の合計が115cm（小型機は100cm）以内の場合、機内に持ち込むことができ、座席上の収納棚に収納します。
ただし、各辺の長さが、55×40×25cm（小型機は45×35×20cm）を超える場合には係員に知らせて確認してもらうように、となっています。
【バイオリンの場合】
バイオリンのケースは、コンパクトケースで3辺の合計が115cm以内になるとしても、一般用荷物の各辺の長さの最大55cmを超えることがほとんどですから、係員に知らせる必要があるでしょう。空港に着いたら、チェックインカウンターで聞いてみましょう。
3辺の合計が115cm（小型機は100cm）を超える場合
■ 預ける
小型楽器用コンテナ（事前予約不要ですが、数に限りがある）を借りてそこに入れてもらうことができます。
内側にクッションが施されています。大きさは内寸で、90×30×40cmです。
■ 楽器用の特別座席を購入して機内に持ち込む
特別旅客料金で、楽器用の座席を購入し、機内に持ち込んで座席に置くことができます。
普通の人間用の座席よりも割安になっているようです。
■ 貸し出し用バイオリンケースに入れて機内に持ち込み、座席上の収納棚に入れる
事前予約なし、無料です。
バイオリンの本体と弓を、貸し出し用のケースに移し替えて、機内に持ち込むことができます。（100席以上の機種）
専用ケース外寸は、76×25×13.5cm
自分のケースは、預け荷物として預けます。
※ 対象空港は、以下の国内線です。
羽田・伊丹・成田・札幌（新千歳）・名古屋（中部）・関西・福岡・沖縄（那覇）
まとめ
楽器の持ち運びに関して、親切な対応をしてもらえることが多いと感じました。
壊れやすいものなので、丁寧に扱ってもらえます。
それでも、事前に機内持ち込みができるか調べたり、持ち運びやすいケースを選んでおくなどすると、トラブルを避けられるでしょう。
※ バイオリンケースの関連記事
搭乗口まで行ってからだと、余分な料金が発生したり、手間がかかったりしてしまいます。
それで、チェックインのときに、機内持ち込みができるか、あるいは貸し出しケースを借りられるか、確認してから進みましょう。
どうぞ、バイオリンと一緒に良い旅を。
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