バイオリンとピアノではどちらがより難しいの?

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バイオリンというと、弾くのが難しいイメージが一般的にあると思います。

「初めての人は音を出せないよ〜」などということを聞いたことがあります。

ピアノは押せば音が出るけれど、バイオリンはそういうわけにはいかない、というのです。

これは、少し当たっていますが、ピアノよりバイオリンのほうが難しいかというと、そうとも限らずどちらも難しいと思います。

今回は、ピアノとバイオリンの難しさの違いについてまとめてみたいと思います。

音の出しやすさ

【バイオリンの場合】

きれいに音を出すのは、バイオリンの方が難しいです。

最初からバイオリンで音を出せる人も意外といますが、正しい姿勢で楽器を構えるのは、簡単なことではありません。

弓で弾くときに、となりの弦に触って雑音が入ったり、音がかすれたりしやすいので、弓使いにも練習と技術がいります。

初めてのバイオリンの記事

でも、音が響く楽しさがありますので、面白いな、と思えると上達が早いことが多いです。

【ピアノの場合】

気軽に、ポンとおさえて音が出るピアノの方が、始めやすいと感じる人が多いことでしょう。

もちろん、ピアノでも、正しい姿勢と手の形を覚える必要がありますし、鍵盤のおさえかたも、ちょうど良い強さに音楽に合わせて表現するために、微細な変化が求められるので、きれいな音はすぐに出せるものではありません。

どちらの楽器も、聴いていて心地よい、美しい音を出すまでになるには、練習が必要です。

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バイオリンの右手と左手のバランス

音程をとる

楽譜
楽譜

【ピアノの場合】

正しい音程をとるのは、ピアノの方が簡単です。

もちろん、楽器を調律して正しい音程に合わせるのは難しいのですが、それはピアノの調律師の方に依頼することがほとんどだからです。

演奏する時には、押さえる鍵盤を間違えなければ、音程ははずれません。

【バイオリンの場合】

一方のバイオリンは、自分でチューニングをしてから演奏を始めますし、弾くときに左手で弦を押さえる際に、微妙な違いを聞き分けながら調整する必要があります。

チューニングは、チューナーや音叉、ピアノの鍵盤などで音を出して合わせます。

【チューナー】

バイオリンのA線(ラの音)を出したり、バイオリンの音とのズレを確かめたり、メトロノームとして使えます。

(関連して、「チューナー、音叉を用意しておこう」の記事もどうぞ。)

ギターにフレットがあるように、バイオリンでも弦を押さえる位置はほぼ決まっていますが、微妙な違いは音を聞きながら自分で調整しなければなりません。

しばらく弾かないでいると、「ピタっと正確に音程をとる感覚」が鈍くなってしまいがちです。

(関連して、「バイオリンをしばらく弾かないとどれくらい弾けなくなってしまうの?」の記事もどうぞ。)

正しい音程を取ることは、バイオリンで難しいことのベスト5に入ると思います。

音程を正確に取れるようにするには、音階練習が効果的ですよ。

※ 音階練習の関連記事

指づかい

ピアノ
ピアノ

【ピアノの場合】

音の多い曲を演奏する時には、ピアノの方が両手を使うので、全部の音を正確にとらえるのは難しいと思います。

何の指で何の音を押さえるかをあらかじめ決めておくと、練習しやすくなり、なめらかに演奏できるようになります。

ピアノの場合、両手の10本の指を使ってたくさんの音を同時に出すことができますので、音の種類と組み合わせはより複雑になります。

【バイオリンの場合】

バイオリンは、おさえる指の本数は左手の4本です。親指は楽器を支えるために使うので、弦をおさえることには使いません。

それで、指番号をつけるとしたら、

人差し指が1番で、中指が2、薬指が3、小指が4になります。そして、何も押さえずに弾く(開放弦)のが0なので、合わせると全部で5種類です。

指番号を追いかけていくには、バイオリンのほうがシンプルですね。

音域

ピアノに比べると、バイオリンのほうが音域が狭いので、音符を読みやすいです。

高い音は、弦の駒に近い方を抑えるとかなり高音まで出せますが、低い音は、一番太いG線の開放弦で弾く「ソ」より低い音は出せません。

低音は、ビオラやチェロやコントラバスなどの仲間の楽器や、ピアノと一緒に弾くとベースが効いてバランスが良くなります。

バイオリンでは低温が出せませんが、他の楽器と合わせたりすることで音域の幅が広がります。ピアノと合わせて演奏されることも多いです。

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ビブラートや和音

バイオリン
バイオリン

ビブラートや和音を弾くのは、バイオリンのほうが難しいです。

ビブラートは、バイオリンなどの弦楽器ならではの技術です。難しいですが、ビブラートができるようになると、のびやかに演奏できるようになって、楽しくなります。

まるで歌うようにバイオリンが弾けると、楽しいですね。

(バイオリンの音色については、「バイオリンの音色は表現が豊か」「歌が上手な人はバイオリンに向いている?」の記事もどうぞ。)

和音は、ピアノにもありますが、バイオリンでの和音のほうが、きれいに音を出すのが難しいです。

和音などの音が入り混じる部分は、曲の盛り上がる部分でもあります。和音がうまくできないと、苦しそうな音で弾かざるを得なってしまいます。

和音部分にはいつも苦労します。

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ヴィヴラートができるようになるまで

バイオリンの和音部分が弾けるとカッコいい

まとめ

ピアノは、はじめ指一本でもメロディの音を出すことができて親しみやすいですが、決して簡単な楽器ではなく、オーケストラ伴奏の部分をピアノで表現することもできる素晴らしい楽器です。

バイオリンのほうも、シンプルなメロディを歌うように美しく聴かせたり、どうやって弾いているのかわからないような複雑なパッセージを披露して、皆をわくわくさせることもできる楽器です。

どちらも簡単でもあり、非常に難しくもあります

どちらの楽器のほうが好きかとか、向いているということはあると思うので、興味がある人は、ぜひ始めてみるといいと思います。

何か始めると、さらに音楽の良さを味わえたり、できることが広がっていきますよ!

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