自分の練習を録音して聴いてみたら、いまいちなところが多過ぎてショックでした。
例えば、となりの弦をかする音が混じったり、音程が安定しなかったりすることが気になりました。自分で思っていたより弾けていませんでした。
ブランクがあってもわりと弾けると思っていましたが、以前からできていなかったことももちろんありますし、以前より下手になっていたりもしました。
バイオリンの弾き方は忘れていなかったですが、練習しないと音程や弓さばきの感覚が鈍くなると感じました。
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少人数ですがこれから演奏を聴いてもらう予定もあり、よく練習してできるだけきれいに仕上げたいので、基礎を見直すことにしました。
まずは、ロングトーン、移弦、音程という3つを意識して練習しました。
ロングトーン
ロングトーンとは長い音を出す技術です。
弓を切り返さずに弓の先から元まで使って、美しい音で長く弾きます。
練習では一つの音を出しますが、左手で弦を押さえていくと、長いスラーの練習になります。
バイオリンでは、細かく速いパッセージが難しそうに見えますが、ロングトーン(長い音)をなめらかに美しく響かせることも難しいです。
体幹や腕など、全身の筋肉を使います。
移弦
移弦は、弓を隣の弦にスムーズに移動させる技術です。
弓の弦に接する角度をちょうど良く変える必要があります。
移動させる瞬間に角度を必要分だけ変えますが、弦を弾いて音を出すときには同じ角度を保って弾きます。
ロングトーンのときもそうですが、弓で弾いているときに角度が悪かったり、揺れたりすると、となりの弦をかする音が出てしまいます。
移弦で角度を変える勢いで、弦がふらつきやすいので、弓に振り回されず、上手に弓をコントロールする必要があります。
音程
バイオリンの演奏において、音程は常に大切です。
最初にチューニングをしっかり合わせることから始まります。
音程を取りやすい音、外しやすい音があったりします。
押さえる指が薬指や小指だったり、使うことが少ない高ポジションだったり、シャープやフラットがついていたり、前後の音と離れていて音程を取りにくく感じる場合があります。
苦手な音やフレーズを多めに練習したり、音階練習などをして調整していきます。
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その他
姿勢、手のフォーム、リズム、ビブラート、アクセント、強弱など、他にも気をつけるべきことはいろいろあります。
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基礎の練習方法
まずはチューニングをして、ロングトーン、移弦、音階の練習をしてから曲の練習を始めます。
音程や、弓の角度が安定してきたら基礎練習の効果が出ています。
音の響きを聞きつつ、鏡で自分の姿勢やフォームを見て調整します。
まとめ
難しい曲の練習を始めたときも、基本的な弾き方の型ができているか見直すと、音の響きが良くなったり、前より弾きやすくなったりします。
その日うまくできても、毎回同じようにできるようになるまでには練習が欠かせません。
基礎テクニックが上がると、シンプルな曲も難しい曲も上手に弾けるようになります。
ちょっと難しくなってきたな、と思ったら基礎を見直してみるのもおすすめです。
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