バイオリンを習い始めた頃、とても肩が凝りました。
一生懸命に構えていたので、力が相当入っていたのに気がつかなかったのかもしれません。
同じ頃に習い始めた友人も、
「とても肩が凝るようになった」と当時言っていました。
実際に、バイオリンを頻繁に弾く人はどうなのでしょうか?
バイオリンの師匠に聞いてみました。
バイオリンの先生の回答

「慣れると、肩は凝らなくなりますよ。」
「要らないところに力が入ると、肩が凝ってしまいます。」
とのことでした。
さすが、先生は私以上に長い時間弾いているはずですが、肩こりに悩まされているわけではないようです。
それからというもの、余分な力が入っていないか、気にしながらバイオリンを持つようになりました。
肩がこるのが当たり前ではないということを知って、安心しました。
上手になってしまえば、もっと楽に弾けるということがわかったからです。
初心者が肩こりになる理由
肩が凝る原因として、「必要以上に力を入れてしまっている」ということがあります。
本来、それほど力は必要ないのです。
あるいは、今まで普段の生活で使っていなかった部位の筋肉を使うので、慣れていなくてそこの筋肉が痛くなる、ということもあります。
それで、しばらく弾かないでいると、筋肉が弱まってしまうので、久しぶりに弾くときには筋肉痛になることがあります。しばらくすると、筋肉の感覚が戻り、痛くならなくなります。
対策としては、バイオリンを弾く姿勢にまず慣れる必要があります。
また、とくに初心者の頃は、持ち方のバランスが悪い、ということもあります。
肩やあごにバイオリンをはさむときのバランスが悪い場合です。
慣れるまでは、しっくりこないものです。
また、肩当ての種類や高さが合っていなくて、体に普段がかかっている場合もあります。肩当てをつけたり、フィットするものにすると、弾きやすくなり、無理な力がかからない分だけ体が痛くなりにく区なります。
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自分で、バイオリンを構える姿勢を鏡で見てみて、不自然さがないかチェックしてみるといいでしょう。
また、本などで学ぶだけよりも、最初のうちは、バイオリンの先生などにバイオリンの持ち方や弾き方を見てもらって、教えてもらうのがおすすめです。
バイオリンを持つ姿勢
バイオリンは、腕や肩だけではなく、体全体を使うとうまくいきます。
立ってバイオリンを弾くときには、肩幅に足を広げて、しっかりと体の体重を支えます。
腹筋や足腰の重心がしっかりしていれば、腕や肩にかかる負担は少なくなりますし、動きが良くなります。
見た目には、上半身だけを使っているのか、下半身とのバランスがうまくいっているかわかりにくいものですが、演奏していると、この違いは大きいです。
疲れ具合の違いと、演奏の質に差ができてきます。
体の中心の筋肉がしっかりしていると、よりバイオリンを弾きやすくなってきます。
バイオリンはスポーツではありませんが、体幹を鍛えると、効果があることでしょう。
普段のレッスンでは、体幹を鍛えるための筋トレのようなことはしませんので、もしも足腰や腹筋が弱いな、、と感じたら、自主的にちょっと意識するといいと思います。
本格的に筋トレしなくても、体の中心を意識して立つようにするだけで、姿勢が良くなるようです。
気を緩めると、元の姿勢に戻ってしまうので、根気よく続けていきましょう。
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適度な休憩が大切

バイオリンを持つ姿勢は、上手に構えたとしても、ちょっと不自然な体勢でもあるので、適度に休憩を入れたほうがいいです。
とくにはじめのうちは、余分な力が入りがちなので、意識的に休憩を入れないと、あとで首や肩が痛くなってしまいます。
ちょっとひと息入れると、その後も続けて弾きやすくなります。
まとめ
体の重心を意識することで、以前ほど肩は凝らなくなりました。
よかったです。
でも、全く疲れないわけではなりません。
バイオリンは、優雅そうに見えますが、運動量はけっこうハードです。
好きな曲を練習して、適度な運動量もあるので、バイオリンの演奏は心身ともにいいものだな、と思います。
集中していると、続けて演奏を続けてしまいがちですが、適度に休憩を入れて、体を休めましょうね。
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N響のバイオリニストだった著者のユーモアあふれるエッセイです。楽器を演奏する人もそうででない人も楽しめる作品です。
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