歌が上手な人はバイオリンに向いている?

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「歌声とバイオリンの音色は近い」とよく言われます。

ヴィブラートは、歌でもよく使われている技術ですし、バイオリンでは演歌のこぶしに近いことも表現できます。

歌うようにのびやかに奏でられると、聴き入ってしまいますね。

歌声での表現にもある、「伸びのある音」や、「ビブラート」は、バイオリンという楽器が得意な分野です。

 

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今回は、バイオリン演奏において、歌手から学べる音楽の表現の仕方について書きたいと思います。

歌の上手な人が得意なこと

歌に気持ちを込めて表現するのが上手な人は、バイオリンの演奏にも応用できるので、共通していると思います。

音楽は、ただ、その音程を正しい拍の長さだけ鳴らせばいいというものではありません。

曲としての流れや感情を表現できると、聴き手を魅了するような演奏になります。

 

休止や伸ばすタイミング、音の強弱などの絶妙な加減というものがあります。

カラオケ上手も含め、歌の上手な人は、そのように曲を表現するのが上手ですから、ひとりのパフォーマーとして、バイオリン演奏にも通じる才能があると思います。

歌手の歌いかたに注目

歌う

歌う

バイオリンを弾くようになって、以前よりも歌手の歌声や歌いかたに注目するようになりました。

いっぺん通りではない、色どり豊かな表現があると、曲の良さがより引き立ちます。

息づかい

表現するときの歌手の息づかいも勉強になります。バイオリンにも息つぎに似たことがあり、弓を返すタイミングや、文字通りバイオリンを弾くときに息を吸うタイミングなどに当てはまります。

ひとかたまりのフレーズを集中して弾いているうときには、息をいつの間にか止めて弾いていることもあるからです。

 

管楽器のような直接息を入れて鳴らす楽器ではありませんが、息つぎしたいタイミングは同じになることも多いです。

息継ぎひとつで、曲の雰囲気もかなり変わります。

演奏者が息継ぎに苦労すると、聴いている人も苦しく感じてしまうものなので、聴いていて心地よいと思ってもらうためにも息つぎポイントは大切です。

ビブラートのかけ方

音をゆらすヴィブラートは、出てくるタイミングによってかけ方が違います。

揺らす音の幅や、速さなども、表現したい雰囲気に合わせる必要があります。

それで、細かいヴィブラート、大きく余韻を残すようなゆったりとしたヴィブラートなど、バリエーションが多いほうが表現が広がります。

上手な歌い手は、こうしたヴィブラートを巧みに使い分けています。

それは、バイオリンの演奏に必要な表現方法とも非常によく似ていて、参考になります。

 

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強弱や抑揚

上手な歌い手は、大きな声量で歌うことができますが、常に最大音量で歌っているわけではありません。

優しく抑えめに歌うところと、大きな声を十分に響かせるタイミングを知っています。

バイオリンも同じで、音の強弱のつけ方、ときにこぶしのようなアクセントを入れるとカッコよく弾けるときがあるので、歌手の歌い方から学ぶことがあります。

歌声とバイオリンの音色

バイオリン

バイオリン

どちらかと比較してみると、歌のほうが表現できることが多いのではないかと思います。

歌では、歌詞があって、メッセージを込められますし、一人一人の声質も違うので、変化に富んでいます。それで、もしもとてもきれいな声の持ち主であれば、歌声を磨けると楽しそうだな、と思います。

きっと、バイオリンを弾いても、その歌うセンスは活きると思いますが、歌声はさらに一段と人に訴える力をもって、心に強く響かせることができる気がします。

 

バイオリンのほうが優っている点としては、歌声には、元々その人の持っている声の特徴というものが大きな要素になって、努力だけでは変えられない部分がありますが、バイオリンは、練習によって、その人の声の質に関係なくバイオリンの美しい音色を奏でることができます。

また、和音を引いたり、高音や、速いパッセージを華麗に弾いたり、歌では表現できないこともできます。

 

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どちらを選ぶか?

歌の上手な人は、バイオリンを弾くのにも有利な才能がありますが、「歌が上手でも必ずしもバイオリン上手になるとは限らない」と思っています。

それは、イメージどおりにバイオリンで弾くには、練習が絶対に必要だからです。

とても良い音楽の才能があっても、練習しなければ上手に表現できません。

 

また、歌が上手なので、歌うほうに興味がわいて、バイオリンを弾きたいという気持ちがわきにくいかもしれませんね。自分の声で歌ったほうが楽しいし、上手くいくのなら、わざわざバイオリンの技術を習得しようと思いにくい人もいるかな、と思います。

 

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これは、もし私が美しい声の持ち主だったら、「歌う方が気持ちがいいだろうな〜」と思うからなので、実際に美しい歌声の人がどのように感じるかは、その人に聞いてみないとわかりません。あくまで勝手な想像の話です。

歌もバイオリンも上手な、才能豊かな人ももちろんいらっしゃいます。

ひとつ言えることは、バイオリンは、あごに楽器を挟んで弾くので、弾き語りには向いていません。

もし、歌の才能も両方活かすのであれば、ピアノかギターのように、演奏しながら歌うことのできる楽器のほうをおすすめしたいところです。

 

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まとめ

歌の上手な人が、どのようにバイオリンで表現するのかということも興味があります。

私自身は、歌声に自信がないので、バイオリンを習得することで、歌も上手になったらいいな、という願いもあります。

いずれにしても、楽器や歌という、表現方法は違っていても、音楽として共通していることはたくさんあるので、一つの楽器から始めても、音楽全体に興味が出てくることはありそうですね!

 

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