バイオリンののびやかな音はどうしたら出るか

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バイオリンの名手と言われるバイオリニストの演奏を聴くと、演奏に惹き込まれます。心が安らいだり、元気になったり、ぐっと込み上げるような気持ちを感じることがあります。

同じ曲でも、彼らの豊かな表現力に「こんなに素晴らしい曲だったのか」と発見することがよくあります。

そんな演奏ができることを目指しますが、そう簡単にできることではありません。

バイオリンの魅力の一つは、余裕のある伸びやかな音です。

余裕がある

出せる限り大きな音を出そうと必死な感じはなく、楽に弾いているけれど、よく響く音がします。

力んだ感じがないのは、見た目だけではなく、音にも表れます。

たくさん練習と経験を重ねてきて、絶対に良い音が出るという奏者の気持ちの余裕、音程を外さない安定感からくる心地よさなどがあるのかもしれません。

無駄のない動きなので、無駄な力を使わなくて良いという余裕があります。

また、暗譜していて、次に何の音が来て、どんな音の強さで、どんな雰囲気かが分かっているので、どんな音を出すかイメージがすでにあって迷いがないので、余裕があります。

全部の音を力いっぱい弾いていない

全部の力を均一に加えていないので、音が一変通りにならずに、緩急がついて、心地よい息づかいができ、ゆらぎや余韻なども出ます。

また、余分な力が入っていないので、音がよく響きます。

バイオリンの名手たちは、右手の弓の使い方、力の加え方をコントロールする技術と、どのような音を出したいかという感性が飛び抜けています。

弓使いの練習をしている

余裕のある音は、弓の使い方も関係しています。

ちょうど良い圧で、弓の角度のコントロールが良くて雑音を入れさせず、タイミングが絶妙だと、美しく聴こえます。

日頃から、イメージ通りに弓をコントロールできるような練習をしているのでしょう。

音程だけでなく、弓の使い方はとても重要です。

音楽とひたむきに向き合う

ひと通り弾けても、さらに良い音楽を奏でたいという気持ちが、演奏している表情にもよく出ています。

自分の演奏している音をよく聴いている

演奏しながら、美しい音が出ているかよく聴いています。

すでにたくさん弾いたことがある曲でも、よく集中して、耳をすませて演奏しています。

楽器も良い

プロの使用している楽器は、良い音がします。

楽器のポテンシャルが高いのは間違いないと思いますが、そのバイオリンの良い音を引き出せるのは、演奏技術があるからこそだと思います。

見倣うことができることとして、弦交換や、弓の毛替え、楽器の調整、チューニングを合わせておくことで、今持っているバイオリンの音が良くなります。

また、よく練習して楽器を響かせると、良い音が響きやすくなっていく感じがします。

音程や弓の圧や角度が良いと、響きが良くなります。

まとめ

先日、イツァーク・パールマンの演奏映像を視聴していたら、音色の美しさと余裕のある伸びやかなバイオリンの音に惹きつけられました。

音程とリズムが正確である先にある、のびやかで心地よい演奏があることをあらためて知りました。

元々バイオリンの音色は好きだったのですが、さらにこういった演奏ができるようになりたいと思いました。

左手の音程を安定させることと合わせて、右手の弓を自由自在にコントロールできるようにし、一通り弾けるようになったあとも、さらに曲の魅力を引き出せるような演奏を追求するひたむきさも必要だと思いました。

きれいな音が出ていることを心から楽しんで演奏している姿に、すでに上手な人が本気で弾くと、こんなに素晴らしいのだと驚かされました。

バイオリンは、弾き手によっていろいろな表現ができる素晴らしい楽器ですね。

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