松脂(まつやに)のつけかた

弓 お手入れ
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松脂(まつやに)の全くついていない新しい弓の毛では、弦をこすっても「スー、スー」というかすれた音しか出ません。

これは、弾くのが下手だからではなく、松脂がついていないからです。

弦と弓の摩擦を良くして音を出すには、松脂(まつやに)が欠かせません

弓の毛についている、白い粉のようなもののことです。

バイオリンなど弦楽器の日常のお手入れとして、必要に応じて弓の毛に松脂を塗ります。

「弓が引っかかりにくくなったらつける」という頻度でOKです。

今回は、松脂のつけ方とおすすめの松脂について書きたいと思います。

松脂(まつやに)のつけかた

松脂
松脂

松脂を塗るときは、まず、弓の毛を演奏するときと同じくらいの強さに張ります。

弓がゆるんだ状態のままだと、うまく松脂をつけれません。かえって、松脂をこする時に弓の毛と一緒に木の軸の部分に当たって傷つけてしまうので、毛を緩めないで松脂をつけましょう。

松脂の固まりを、弓の毛にこすりつけます

10センチくらいの幅を往復させて少しずつつけたり、全体に端から端までスーッと松脂の上のを往復させたりします。

新しい弓の毛だと、何度も何度もこすって松脂をつけますが、普段は軽く数回往復する量で足りることが多いです。

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松脂がついたか確認しよう

はじめのうちは、なかなかつきにくいので、十分な量まで辛抱強くつけましょう。ある程度ついたな、と思ったら弦に当てて弾いてみます。

ほどよく引っかかりがあり、大きな音が出たら十分足りています。

もし、弓で弦を弾いてみて、スーッとかすれたり、ただ滑って音が出ないとかだと、まだ塗りが足りません。弓の端から端まで使って音を出してみたときに、弓の場所によって音の大きさが違っていたら塗りにムラがあります。

弓の毛の表面を見て、きちんと松脂がついているところは白っぽくなっていますので、見た目でもある程度わかります。

ちょうど良い量は?

弓

【足りない】

弾いていて音が小さい感じがしたり、引っかかりが弱くなってきたら松脂が足りていません。

【多すぎる】

もし、弾いていて松脂の粉がいっぱい落ちるようであれば松脂を塗りすぎです。

松脂をたくさん塗っても、音が弱かったり、弓の毛が滑る感じがするなら、そろそろ毛替えをしたほうがいい時期です。

楽器をしまう前にお手入れしよう

松脂の固まりは、黒か茶色っぽく、ちょっと透明な感じです。弓にこすると表面が削れて白い粉に見えます。手で松脂をさわるとくっつく感じがします。

余分の松脂が演奏などで飛んで、バイオリン本体につくことがあります。時間が経つとよりベタベタしたり、拭き取りにくくなってしまいます。

演奏後、しまう前に弦や本体についてしまった松脂や手垢などを柔らかい布でやさしくふき取るようにすると、バイオリンをきれいな状態で保てますよ。

【お手入れクロス】

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新品の道具(松脂・弓の毛)の場合

バイオリン
バイオリン

新品の松脂は、表面がつるつるしています。おろし立ての松脂、毛替えしたばかりの弓の毛に塗るのは至難の技です。

買ったばかりの弓で、もし音が出なかったら、松脂が十分についているか確認してみてくださいね。

すべて新品の道具だと、この松脂をしっかりつける作業が必要です。

松脂がついていないと、音が全然出ません。

はじめてバイオリンに触る人は、

「楽器が壊れている」とか、「よっぽど弾き方が下手なのではないか?」

と心配になってしまうのではないかと思います。

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たいていは、松脂をしっかりつければ解決します。できれば、バイオリンを弾ける人か、バイオリンの先生に最初の持ち方や弾き方を習うと良いと思います。

バイオリンを買ったときにセットでついている小さい松脂でも、毎回それほどたくさん使うわけではないのでかなりの期間、足りると思います。

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おすすめの松脂

少し本格的にいい素材の松脂にしてみようかな、と思うのであれば、ギヨームというメーカーのものがおすすめです。

円柱状の木箱やアルミケースに入っているものもあり、カッコイイです。松脂のケースなしのものもあります。

地元の弦楽器専門店や、通販でも買えます。

【ギヨームの松脂】

楽器専門店やバイオリン工房が家から遠くても、ネットショップで買えると助かりますね。

インターネットも便利ですが、専門店で楽器を修理できる人がいるようなところで買うのも、なにかと聞けるので気に入っています。

楽器がたくさん置いてあって見るのも楽しいですし、備品や、楽譜などいろいろとそろうので、お店に行くとわくわくします。

毛替えを依頼したときなどに、お手入れ道具を揃えていってもいいかもしれません。

まとめ

松脂は、新品の弓の毛にはつけるのに時間がかかりますが、通常の練習や演奏の前には、「スー、スーッ」と弓の毛に数回往復させるくらいがちょうど良いのではないかと思います。

弾いている時の弓の毛の引っかかり具合で、松やにの量が足りているか確認できます。

セットでバイオリンを購入した時に松脂が入っていたら、それを使って問題ないです。

ちょっと本格的な松脂にしてみるなら、ギヨームがおすすめです。

毎日演奏してたくさん使っても、なかなか松脂は減りませんが、落として割れて粉々になってしまうと使えなくなってしまいますので、大事に扱いましょうね。

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