夏のバイオリンのお手入れの注意点は?

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高温や高い湿度は、バイオリンにとって、良い環境とは言えません。

夏場は、楽器のお手入れにとりわけ注意が必要な季節になるでしょう。

今まで健康で、調子の良かった楽器が、コンディションの悪いところに雑に置かれていたことが原因で、1日で壊れてしまうことだってあり得るのです。

暑い日に、外に駐車している車の中に楽器を置き去りにするなどは、かなり危険ですよ。

 

今回は、バイオリンの夏場のお手入れ方法についてまとめてみたいと思います。

高温に注意

太陽

太陽

夏の外気温は、非常に高くなります。

とくに駐車している車の中は、外気温よりも上がり、40度程度にはとどまらず、50度を超えることもめずらしいことではなくなっています。

 

関連 : バイオリンのお手入れの注意点ー正しい持ち方と車内に置きっ放しにしないこと

 

バイオリンは、高温に弱いです。

ニスが溶けたりしてダメージを受けやすくなります

美しいツヤを出し、楽器をコーティングして保護してくれているニスが溶けたりはげたりしてしまうと、見た目も大きく変わってしまいます。

また、楽器のパーツをつないでいる膠(ニカワ)がはがれてきてしまうということも起こり得ます。

もし、膠(ニカワ)がはげたりしたら、バイオリン工房で修理してもらいましょう。

自分で適当に木工用ボンドなどを使ってつけようとしないほうが良いです。

自分の汗にも気をつけよう

クーラー

クーラー

集中して楽器を演奏していると、知らずのうちに汗が出てきます。

夏の時期には、クーラーの効いた部屋で練習していても汗をかくことがありますし、クーラーのない部屋で練習することもあります。

 

一生懸命に弾いて汗をかいてしまうのは仕方がないことですが、汗は水分やミネラル分などを含んでいて、楽器に触れると傷みやすくなります。

多少の汗がついてしまっても、楽器のニスが汗をはじいてくれることもありますが、できるだけ早めに楽器についてしまった汗をふき取るようにすると、いいですよ。

バイオリンを顎に当てるときに、布をあてる人もいます。

とくにオールドの高級楽器の場合、できるだけ、汗を楽器につけないほうが良いです。

(参考記事 : バイオリンをしまう前に柔らかい布でお手入れ

湿度管理

 

レモネード

レモネード

バイオリンの木材でできている部分や、弓の毛の部分などは、湿度の影響を受けやすいです。

カビが生えやすくなるので、湿度には注意が必要です。

(参考記事 : バイオリンの湿気対策ー梅雨時のお手入れ方

 

また、雨の日に髪の毛が広がりやすくなったりするのと同様に、弓の毛の素材も湿度の影響を受けやすいです。

湿気を含んで、弓の毛が伸びやすくなったり、湿度が低くなると、逆に毛が強く張りすぎてしまうこともあるので、湿度の変化には気をつけたいですね。

(参考記事 : 弓の毛替え

 

湿度を一定に保つために、湿度センサーつきの加湿器あるいは除湿機をバイオリンの部屋に設置するということもできるかもしれませんね。

湿気の多い地域は、除湿、乾燥ぎみなら加湿のできるタイプが良いでしょう。

現在の湿度が表示されると、管理しやすくなりますね。

 

【加湿機能付きの空気清浄機】

また、ケースの中に、ちょっとした乾燥剤をいれておくこともできます。

のりやせんべいやクッキーなどについていたり、くつや衣類を購入したときに付属しているような乾燥剤でも、それなりの効果がありますよ。

 

【乾燥剤】

まとめ

楽器のコンディションや音は、温度や湿度の影響も受けやすいです。

暑い季節は、汗や湿気や高い気温など、楽器に負担がかかりそうな要素はあるものの、あたたかいと、指先は自由に動かしやすいので、弾きやすい面もあります。

ただし、あまり暑い季節は何をしても疲れやすいので、春や秋の時期の方が、暑すぎず寒すぎないので、音楽を楽しむのにも向いている気がしますね。

 

いずれにしても、演奏中に汗をかいたら、必ず楽器をしまう前までに、やさしくしっかり楽器から汗や汚れを拭きとってケースをしまうようにおすすめします。

弦のサビなども予防できます。

楽器のコンディションにトラブルなく過ごせるといいですね!

 

 

※ お手入れの関連記事はこちら

■ 弦の交換

■ バイオリンケースに入れるとよいもの

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