バイオリンを習い始めると、教本を買うようにすすめられます。
初めて習う場合は、その教室の先生が指定してくれる教本にすることが多いので迷わないのですが、途中で教室を変わったりすると、以前から使っている教本の続きや、教えてほしい曲や教本から習えることもあります。
どんな風に、あるいはどんな曲を習いたいのか、個人レッスンの場合は最初のうちに質問やリクエストしてみることもできますね。
今回は、多く使われている3種類の定番バイオリン教本の特徴についてまとめていきたいと思います。
スズキメソード
【スズキメソード】
スズキメソード 鈴木鎮一 ヴァイオリン指導曲集(1) 新版[CD付]
全10冊あります。
冊数が多いですが、一冊ずつは厳選された曲が収められていて、無駄がないようになっています。
つまりは、一冊が薄めで、比較的早く次の本に進みやすくなっています。
進んでいる感じがするので、この10冊あるタイプもいいですよ。
中身の曲は、練習用の曲というよりは、有名な短い曲や、長い曲のうち一つの楽章だけなどが集まっています。
練習した曲がそのまま、他の人に聞いてもらうのにも向いているので、実用的ですぐに練習の成果を感じることができます。
模範演奏CDがついている
この教本で気に入っていることの一つは、セットで模範演奏のCDが入っていることです。
もちろん、初めて知る曲もあると思うので、まずは実際に聞いてみて、いいな、と思った曲をイメージしながら取り組むと、コツをつかみやすいです。
イメージトレーニングをすると、上達の近道になりますから、付属している模範演奏も、どんどん活用するといいですよ!
(関連して、「イメージトレーニングは上達の近道」の記事もどうぞ。)
教本の曲には、知っている曲も、初めて知る曲もあることでしょう。
実はどれも有名で代表的な作曲家の作品ばかりです。
よく知られているバイオリン曲なので、CDショップなどに行くと、その曲を有名なバイオリニストが演奏しているCDを見つけることができると思います。
練習のためだけの曲ではなくて、しっかりとした作品を教えてもらえます。
「こんな曲を弾いてみたい!」
と思うと、練習にも身が入りますね。
参考記事 弾いてみたいバイオリン曲
バイオリンのテクニック
例えば、バイオリンならではの技術で、和音を弾く場面があります。
CDを聞いていると、「和音などが出てきて入り組んでいる部分は、どうやって弾いているんだろう?」と不思議に思います。
弓を当てる角度をうまく調節すると、2本の弦を同時に弾くことができることを最大限に活用すると、その複雑そうなパートも演奏することができるのです!
すごい!
と思いました。和音をきれいに弾くには、高い技術が必要ですが、教本に沿って練習していくと、習得できるようになりますよ。
※ テクニックの関連記事
バイオリンコンチェルト
最終的には、9巻と10巻は、それぞれモーツァルトのバイオリン協奏曲を一つずつまるごと習います。
華やかな、きれいな曲です。
カデンツァの部分もすると、本当にバイオリンのソリストのパートを演奏することになります。
バイオリンのソリストがソロで弾くという、聴かせどころのカデンツァですが、なかなか難しい部分です。この部分をどこまでの完成度で弾くかは、本人の努力次第でしょう。
ここで曲を仕上げることができたなら、かなりバイオリンの腕が上がっているに違いありません!
そのあと新しい曲を取り組む時にも、その技術を活かすことができるようになりますよ。
アドバイスの文章も読むとためになる
教本なので、楽譜のほかにも、ワンポイントとなる説明や励ましのメッセージも書かれています。
短い文章ですが、選ばれたワンポイントなので、読むとなかなか味わい深くて良いですよ。
新しいバイオリン教本
【新しいバイオリン教本】
こちらは、全6巻。演奏のCDは別売されています。
始めのうちは、こちらの教本で習っていて、途中からか、全巻終わってからか、スズキメソードの教本に移行しました。途中には、スズキメソードの本と同じ曲もあったので、基本的には、同じように段階を踏んで進んでいく感じです。
スズキメソードよりも、1冊あたりが分厚いですが、冊数が少ないので早く進められるかもしれません。
篠崎バイオリン教本
【篠崎バイオリン教本】
こちらも、有名なバイオリン教本です。全4巻。
一冊あたりは、量が多くなっています。CDは、別売されています。
どの教本が良いか?
基本的に、どの教本から始めても良いと思います。
結局のところ、バイオリンの構え方や弓の持ち方などは、本を見るよりも、先生の持ち方を見たり、自分のやり方を直してもらったりしたほうが、わかりやすいからです。
(関連して、「初めてバイオリンを弾くとノコギリのような音になる?」の記事もどうぞ。)
また、生徒の苦手とすることや習得の速さは個人差があるため、様子を見ながら先生が生徒に合わせてアドバイスしてくれます。
難しいところが出てきたら先生に相談してみましょう。
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まとめ
スズキメソードと新しいバイオリン教本を中心に教わりましたが、いずれの本も良かったです。篠崎バイオリン教本も、1巻のときに、レッスンしてもらい、基礎を教えてもらえました。
結局、全種類、部分的にレッスンで習ったことになります。
スズキメソードには、模範演奏CDがあらかじめ本にセットされているところが気に入っています。
バイオリンで気持ちよく演奏できるようになりたいですね!
教本と合わせて、有名な曲や好きな曲のレパートリーを増やせると、楽しいですよ。
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