大切なバイオリンの音を奏でて、長持ちさせるために、いくつか気をつけたいことがあります。
楽器本体や弓で触って良い部分と、出来るだけ触れない方が良い部分を知り、また、保管するときに少し気をつけることで、楽器を長持ちさせることができるのです。
今回は、バイオリンを扱う際に注意したい点をいくつかまとめてみたいと思います。
楽器の表板や裏板の部分をやたらと触らない

バイオリン
バイオリンを持つときは、ネックの部分を持ち、本体をやたらと触らないようにしましょう。
表面に汗や皮脂など手あかがつきますし、ニスや木が傷みやすくなるからです。
これは、絶対に触ってはいけないということではありませんが、ネック部分を持って持ち上げるという扱い方に慣れたほうが、楽器を長持ちさせられます。
もしさわったなら、ケースにしまう前には柔らかい布などでやさしく汚れをふき取っておいてくださいね。
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弓の毛を触らない

弓
はじめてバイオリンを見ると、弓の毛がどのようになっているか興味深く思えるので、触ってみたくなるものですが、これは楽器のお手入れの面からすると、よくありません。
よく触ると、その部分が黒くなったりしますし、手あかがついてコンディションが悪くなります。
必ず、弓は根元の持ち手の部分で持つようにしましょう。
弓を振り回さない
当たり前かもしれませんが、チャンバラのように弓を振り回すのはやめましょう。
余分な衝撃を加えられると壊れやすいですし、振り回したときにどこかにぶつかって、弓の軸にキズがついたり、折れたりヒビが入ってしまうかもしれません。
高級で貴重な弓は、一本100万円以上の弓だって世の中にはあるのですから、ふざけて振り回して壊したくはありませんね。
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しまう前に弓の毛を緩めましょう
ケースにしまうときには、弓の毛を緩めてから保管しましょう。
もしも、弓を張りっぱなしだと、弓に負担がかかって軸のしなりが悪くなったり、毛が伸びきってしまって弾きにくくなったりします。
一方、本体をしまうときは、長期的な保管でなければ弦を緩める必要はありません。
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車の中に放置しない

バイオリン
日中の屋外駐車場に置いた車内は、温度が急上昇し、外の気温よりも高くなります。特に夏に近い時期には50℃をこえることもあります。
人間も生命の危機を感じるような環境は、楽器にもよくありません。
高温になると、バイオリンのニスが溶けたり、ニカワがはがれて、楽器の修理が必要になることもあるので、車内に放置しないようにしましょうね。
このように高温に弱いのですが、高湿度にも弱いので、保管するときに梅雨時にはいつもより注意が必要です。
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まとめ
以上が、バイオリンのお手入れの注意点でした。
楽器は演奏の大切なパートナーですから、大切に扱ってくださいね!

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