バイオリンの発表会があると、楽しみなのと同時に、非常に緊張しますね。
いつもは楽しく弾いているけど、誰かに聞かれていると思うと、緊張してしまうものです。
逆に、「誰かに聞いてもらえないと張り合い」がないとおっしゃる方もいます。
それくらい、聴いてもらうことを楽しみにできれば、上達も早くなるのではないかな~、と思います。
(関連して、「誰かに演奏を聴いてもらうと上達が早くなります」の記事もどうぞ。)
今回は、発表会で緊張しないためのコツについて書きたいと思います。
たくさん練習しておく

まず、できることは、本番に自信を持って臨めるようによく練習しておくことです。
本番前に緊張するのは仕方がないとしても、「失敗するかもしれないとか」「うまく弾けないかも」といった心配も混ざっていることが多いです。
よく練習して、出来るだけ楽に演奏できるようにしておいたほうが、本番での緊張を和らげることができるのです。
難しいところは重点的に練習
つっかえたり、間違えやすい箇所はだいたい決まっています。
少し早いパッセージだったり、和音が出てくるところかもしれません。
そういった難しい箇所を、集中的に練習しておくと、いつも曲の始めから通して弾くよりも、練習時間を有効に使えます。
もう飽きてしまうくらい、同じところを、スラスラと弾けるように練習しておくのが理想です。
そのようにしていると、少しずつバイオリンの技術が身についてくるでしょう。
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なりきる
ある程度、しっかり練習していると、あとは「舞台での演奏をどう魅せるか」がポイントになってきます。
曲を弾けるようになってから、演奏として仕上がるかどうかは、「上手いバイオリニストになりきる」ことです。
ここで、照れがあると、せっかく惜しいところまで弾けていても、どこか物足りない印象になってしまいます。
「私は上手だ」という思いを持って、いわば演じるくらいのほうが、良い演奏になることが多いですよ。
もし、ちょっと音が飛んでしまっても、なりきって雰囲気が出ていれば、その間違いも気にならなくなります。
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バイオリンのコンディションを整えておく

発表会の当日に、弓の毛が交換時期を過ぎていたことなどに気がつくと、気になってしまい、演奏に集中できなくなります。
それで、練習が一番大切だと思いますが、バイオリンの状態を良いものにしておくことで、不安要素を減らすことができます。
とはいえ、前日や2、3日前などにバイオリンの弦を交換したりすると、しばらくは弦が緩みやすくなり、音程が下がってしまうので、こうかんするなら、前もって2週間くらい前のほうが良いと思います。
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衣装を決めておく

当日の朝にあわてなくて良いように、衣装を決めておきましょう。
また、必要であればアイロンをかけるなど、シワをとったりして、準備します。
オーケストラの場合、下は黒で上は白など、ドレスコードが決まっていることが多いです。
ソリストや、教室主催の発表会などでは、華やかなドレスが合うかもしれませんね。初めて出演する際には、事前に服装のことも聞いておくといいですよ。
また、その衣装で演奏することになるので、演奏できる程度に動きやすいものが良いですね。
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いつも通り弾く
よく練習して、準備していれば、それほどおかしな演奏になることはないでしょう。
多少、音が飛んでしまっても、曲の流れや雰囲気を崩さないように、そのまま続けるほうが良いです。
いつもと違う状況で演奏するので、色々とステージに出るタイミングなどを気にしたりするため、集中するのが難しくなりがちです。
周りの人に流されず、自分がどのように弾くかイメージをしっかり持てるといいですね。
楽しむことができればこわくない!
発表会は、緊張するものの、一つの曲を誰かに聴いてもらうために弾き込んで仕上げることができます。
毎回同じように弾けるとは限らないにしても、曲を完成させて、だれかに届けることができると、とっても満足感があります。
音楽に詳しくない人でも、演奏に打ち込んでいる姿に感銘を受けるものです。
演奏会をぜひ、楽しみましょう!
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