レッスンが進んでくると、音階練習がはじまります。
曲の演奏にくらべて、単調であまり面白くないと思う人も多いことでしょう。
左手の指使いを覚えて、音程を上手に取れるようになってからも、
プロの人も、
音階練習をします。
ピアノでもほかの楽器でも音階の練習するので、単純で地味なように見えても、実はとても大事な練習なのです。
上達が早くなる

演奏
少ない時間の中でも音階練習を欠かさずにするほうが、曲だけをなんとなくさらうよりも効果的に上達します。
実際、音階のように音が並ぶ部分のある曲も多くあります。
例えば、ヴィヴァルディの「四季」など、速くて複雑そうに聴こえますが、音階のようにつながる音が連続している部分が多くあります。
そこをいかに正確に美しく弾くかは、腕の見せどころです。
音階練習を日ごろからしていると、思ったより早くこの曲を修得できるでしょう。
音階の基礎がしっかりしていると、新しく練習を始める曲でも、弾くのが難しく感じる部分が少なくなっていきます。
連続する音を、早く弾いたり、なめらかに弾いたりするのは、基礎ができていないと上手にできないものなのです。
というわけで、音階練習をしておくと、弾ける曲の幅が広がり、結局はなんとなく練習しているよりも上達が早くなりますよ。

音階練習で気をつけること

楽譜
【音階練習のポイント】
- 音程を正確にとる
- 左手のポジションを変えてみる
- いろいろなテンポで
- 弓使い、返しを変えてみる
- 音階を変えてみる
注意するポイントを変えながらすると、演奏の技術を上げることができます。
こうした練習の中で、自分の苦手な部分がどこか気がつきますし、それを克服することもできるようになります。
また、音程を正確にとることも、繰り返すことによってより確実なものにすることができるのです。
正確な音程をとる
バイオリンを弾くときに、正確な音程を取れるようになるのは大切です。
ピアノは調律師さんが音を合わせてくれますが、バイオリンは自分で調弦したり指で押さえて音を合わせる楽器だからです。
繰り返し練習することによって上手になっていきます。音階練習は、音を正確に取れるようにするのにとてもぴったりな練習方法です。
音階練習をすると、ゆっくり一つの音だけだ正確に弾くことができるだけでなく、他の音とのつながりの中でも、テンポが変わっても、いつでもキレイな音が出せるように鍛えることができるからです。
練習前には、チューナーなどを使って正確に調弦しましょう。
【チューナー】
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長調と短調
バイオリンでは、微妙な音程の違いを調整できますので、いろんな音色を表現することができるという長所があります。
それで、長調の時のシャープは少し高めに、短調の時のフラットは少し低めに弾くと、より曲の雰囲気を表現しやすくなります。
意識してみると、雰囲気に違いが出てきますよ!
音程や音の響きがきれいに聞こえるように意識すると、音階練習がより効果的にできます。
ウォーミングアップに
練習の始めのウォーミングアップにも使えます。
音階練習をしてからの方が、指の動きもなめらかになり、楽器も響きやすくなるように感じます。
音階練習用の教本
音階練習用に使っているのが、このセヴシックの楽譜のシリーズです。
こちらは日本語訳付きです。海外版もあります。
薄い本ではありますが、スラーやテンポなどのバリエーションを変えたりして、それぞれを引っかかりなく弾けるようになるまでにしようと思うと、終わりがありません。
少しずつの部分を、なめらかに弾けるようになるまで練習するという感じで、進めています。
長いスラーにしてつなげたり、一音ずつ早く弾くなどするときに、左手で音程を取るだけでなく、右手の弓使いの練習にもなりますよ!
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まとめ
まずは音程を正確にとらえることを目標にして始めましたが、練習していくと、右手の弓使いも重要だと気がつきました。
総合的に技術が上がるので、音階練習も欠かさずにしていきたいですね!
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