バイオリン演奏に必要な技術(テクニック)とは?

バイオリン 演奏・上達方法
バイオリン
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バイオリンの技法で有名なものに、ビブラートがあります。音が心地よく揺れて、伸びやかな音色になります。

ビブラートができると、初心者を卒業する目安のひとつになるかもしれませんね。

習得できた演奏技法の種類が増えると、曲を弾くのが楽しくなります。また、楽譜に記された記号の意味もわかるようになりますよ。

 

今回は、バイオリン演奏に必要な技術(テクニック)について書きたいと思います。

弓のアップダウン

アップダウン

アップダウン

まず、レッスンでは、弓の使い方から練習することが多いです。

 

アップとは、弓をうえに動かしながら弦を弾く方法

ダウンとは、弓を下に動かしながら弦を弾きます

 

アップとダウンの違いは、どんな曲を弾くとしても知っておく必要があります。

弓を上げる(アップ)か下げる(ダウン)かで、音の響きが微妙に違ってきます。曲のニュアンスの違いを出すことと、演奏している動作を美しく見せるようにという理由で、アップダウンを決めたりします。

複数の人数で演奏するアンサンブルやオーケストラの場合、同じパートのメンバーたちと、アップダウンのタイミングを合わせます。

動きがそろっていると、音もそろいやすいですし、見た目も統一感があって整然と美しくなるからです。

 

弓のアップダウンは、鉛筆で楽譜にメモすることがあるので、バイオリンケースに鉛筆を入れておくのがおすすめです。

 

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バイオリンケースに入れるとよいもの

弓を返す

演奏

演奏

弓を返すとは、アップとダウンを切り替えることです。

つまり、弓を上げながら弾いていたら、弓を返して弓を下げながら音を出すように切り替えます。

逆向きも同じ要領でします。

弓を返すタイミングは、アップダウンの記号を書き入れたり、スラーの切れ目などで判断します。

スラー

スラー

スラー

バイオリンのスラーの場合、スラーでまとまっている音符のかたまりは、基本的に弓を返さずに一気に弾くことを意味します。

例外的に、長すぎる時は、目立たないように弓を返して音を続けることもあります。

スラーを適当にすると、弓のアップダウンのタイミングもズレていきます。

バイオリンの演奏の際には、音符の音程を正確に取るだけでなく、曲のイメージを持って、スラーをどのようにかけるかも重要なポイントです。

スラーで滑らかに弾くのか、それとも一音ずつ弓を切り返して音を強調しながら弾くかなどで、バイオリンの曲らしい雰囲気が出せますよ。

アクセント

アクセント

アクセント

アクセント記号のついているところは、弓を強く弾きます。

目立たせたい音なので、しっかり弾きましょう

スタッカート

スタッカート

スタッカート

弾むような音です。弓を弾ませるようにして音を出します。

ただ短い音なのとも違います。

ちょうど、毛筆で、「とめ」と「ハネ」で、線の長さが一緒でも、書き方と受ける印象が全く違うのと同じです。

明るい感じの雰囲気になります。細かいスタッカートが連続して出てきたりすると、難しくなります。

 

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ビブラート

ビブラートとは、音程をわずかに前後にゆらす技術で、のびやかでなめらかな雰囲気を出します

バイオリンに限らず、他の弦楽器、フルートなどの管楽器、歌声でもビブラートの技法は使われています。

バイオリンの場合、弦を押さえる方の左肘を拠点として、肘から下の全体を揺らしていきます。指先だけで動かすのではなく、肘や手首からしならせるように揺らしたりするのがコツです。

指先だけに頼らず、腕や体全体を使って自然に揺らすほうが、手首などの特定の部位に負担がかかりにくくなります。

 

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フラジオレット

左手で弦をおさえるのではなく、表面に触るだけにして弓でその弦を弾くことにより、開放弦の倍音を出す方法です。

3倍音(1オクターブ上)、4倍音(1オクターブと5度上)、5倍音(2オクターブ上)の音が出る位置があります。

少しかすれたような音がします。

しっかり抑えて出す音に比べて、もっと高く柔らかい音を出せる方法です。

フラジオの技法で弾く場合には、楽譜にもそのように記載されています。指で触れてフラジオレットで弾くときと、しっかり押さえて弾くときで音の高さが違うところが、興味深いですね。

和音

2本以上の弦を同時に鳴らすことによって出すのが和音です。

弦楽器の場合、音程は指で押さえて調節するので、2音以上を組み合わせる場合、それぞれの音程が合っていないと、気持ちの悪い、鳥肌の立つような嫌な音になってしまいやすいです。

 

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まとめ

バイオリンで、難しい技術ができなくても音がでると嬉しいですし楽しいですが、弓使いやビブラートやスタッカート、和音など、いろんなテクニックが使えるようになると、弾ける曲も多くなり、さらに楽しめるようになります。

最初は難しくても、だんだんと自然に使えるようになるので、根気よく練習して使えるようにしていきたいですね。

 

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