スタッカートの切れ味が良くなるためのコツは?

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バイオリンでは、のびやかな音や、明るく弾むような音など、いろんな表現ができる楽器です。

 

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弾けるような、聴いていて心地よいスタッカートにするにも、技術があります。

程よくはねるには、弓にかける力の入れ具合を調節していくのです。

 

今回は、バイオリンでのスタッカートの表現について書きたいと思います。

スタッカートは簡単ではない

ビブラートに比べると、スタッカートは一見簡単そうに思われがちですが、いざ弾いてみると意外と難しいことに気がつきます。

 

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弦に弓を弾かせることによってスタッカートになるのですが、大きく跳ねすぎてしまったり、いまいちキレが悪い感じになってしまったりするからです。

また、スタッカートが続くと、均一に程よくはじけるさせるのに苦労します。

 

「このスタッカートのメロディにスラーをつけて弾いた方がラクだな~」

と思えることもよくあります。

思い切りも必要

スタッカートでは、少し勢いをつけて、実際に弦の上をバウンドさせるくらいの思い切りの良さがあると、弾むような音楽になります。

実際の動作と、音は関連していて、どのように動かしたかが音に表れるので、ごまかしができません。

 

スタッカートは、ただ音が短いだけではなく、ピョンと跳ねるような元気さが加わると、アクセントがついて、曲がカッコよく聞こえるようになるのです。

最初のうち、弓を弾かせると、動きをコントロールするのが難しくなるのが怖くて、ただ短い弓の長さで弾けば良いと思うかもしれませんが、そうすると、どこか足を引きずってしまったかのような、歯切れの悪い感じになってしまいます。

小刻みに弓を弾(はじ)かせるのが正解です。

跳ねすぎに注意しよう

トランポリン

トランポリン

弓を弾かせると、バウンドするので、弓の動きをコントロールしにくくなることがあります。

大きく大胆に弾かせると、高く跳ねてしまい、次の音を弾く動作に遅れが生じてしまうからです。

思い切り良く弾かせて良い時と、小さめだけれども正確に細かく弾かせた方がいいパッセージと、そのときに合わせて使い分けていきましょうね。

ガリっとならないように

ノコギリ

ノコギリ

スタッカートにキレ始めは、パリッと弦を弾くような感じにするために、少し強めの力を入れますが、強すぎるとガリっとなってしまいます。

ガリっとした音は、ノコギリでガリガリと削るような感じで、バイオリンの音としてはきれいな音ではありません。

 

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かといって、弱すぎると、物足りない感じになってしまいます。

弱すぎず、強すぎず、少しアクセントが効いたように、やや強めに弦をこすりましょう。

スピードよりも圧を意識する

スタッカートのときには、スピードを早くするよりも、かける圧力を調節するように意識する方がうまくいきます。

出来るだけ早く弦に弓を落とそうとするよりも、軽く弓を弦に落とすような自然なスピードで、どれくらいの圧をかけるかを加減していきます。

 

圧の調節は、短いスタッカートならば、弦のすぐ近くから軽く落とすような簡じ、長めや強めのスタッカートは、弦の接点よりも手前の方から、弧を描くように流れるイメージで弓を運んで落とすと、すぐ近くから軽く落とすよりも圧がかかりますよ。

弾むような感覚

はずむ

はずむ

うまくスタッカートをかけれると、自分でも弾むような感覚を味わうことができます。

スラーのときよりも、弦に接する時間は短いですが、ポイントを抑えて弾くと、「ブォン」と弦が響くような感じになります。

弦のただの摩擦音ではなく、弦が響く音が出るように弾いていきたいですね。

まとめ

スタッカートの切れ味が良くなると、バイオリンらしい表現の幅が広がります。

細かく連続スタッカートから、一音だけのスタッカート、大ぶりなスタッカートなど、いろいろな種類があります。

まずは試してみて、うまく弾むように弾けるように練習していきたいですね。

 

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